IHコンロとガスコンロどちらが油汚れに有利なの?、そんな疑問が多く寄せられます。
『IHコンロは上昇気流が弱く、油煙の捕捉率が低くて周囲の壁を汚すのではないか』
といった危惧からです。
確かに、油煙の捕捉率も重要ですが、そもそも油煙の発生量も重要な要素です。
これらに関連した施工例はこちら
油汚れの起こり方の違いは、熱の発生メカニズムの違いにより生じます。
ガスの炎により調理のための熱を発生させます。
また炎の熱はなべ底から脇へと流れ、これが強い上昇気流を作ります。
熱効率から考えると、ガスの炎の40%位が調理の熱に利用されるだけで、IHに比べ無駄が多いわけです。
しかし全て無駄というより油煙などの捕捉率を高める強い上昇気流を生み出しているともいえますが、高火力ゆえに油煙の発生量はIHに比べ大きいでしょう。
IHコンロ内の電磁コイルに通電されると、
磁力線が発生し、この磁力線がなべ底の金属部にうず電流を引き起こします。
このうず電流がなべ底を発熱させます。
この場合、通電された電力の90%位が食品を加工する熱に変換されているわけで、ガスに比べ熱効率は格段に高まっています。
しかしガスに比べ上昇気流の発生は少なく、油煙の発生量も少ないでしょう。
ガスのほうがIH式に比べて有利に見えます。
【ガス油煙捕捉イメージ】
【IH油煙捕捉イメージ】
レンジフードの吸引力を高めることにより、油煙の捕捉イメージは大きく変わります。
吸引力を高めるためには、整流板構造にしたり、コンロとフードの距離を短くするなどの方策が考えられます。
トクラスにおいては、下の図からも明らかなようにIH対応機種であるサイクロンフードⅢ型は、コンロとの距離が700mm
と、標準シロッコタイプの800mmよりも短く設定されています。
【標準シロッコタイプ】
【サイクロンフード】
吸引力の強い整流板式のレンジフードを、コンロから適正な位置に設置することで、ガス式と変わらぬ油煙捕捉率が可能になります。
油煙の捕捉率が変わらなければ、後は油煙の発生量がポイントになります。
明らかに、ガスは発熱効率が悪く油煙発生量が多い分、レンジフードに負担がかかります。
ですから、IH式コンロに一日の長が有ると考えます。
とはいえ、最近のレンジフードお掃除が楽ですが、長い間放置すると整流板にしろファンにしろ脂分が固化して掃除が大変になることは確かです。
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